すべてがひとつ。本当は未知や神秘のなかにいる…という科学的真実の会話を育み、ともに美しい楽園づくりを創作していくプロジェクトです。
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音楽は戦争のトラウマを癒す(ダニエルのブログより)
戦争帰還兵と市民の両方のリハビリに音楽を公式に利用するようになったのは、第二次世界大戦のとき、アメリカの病院が砲弾ショック(戦争による神経症のひとつ)に苦しむ軍人を治療したのが初めてのようです。医療的な介入が十分でないとわかったとき、陸軍の新しい「再条件づけプログラム」の一環として音楽が使用されるようになりました。

今日、音楽は暴力による被害を治療するだけではなく、コミュニティーにおける音楽制作を通じて平和、寛容、そして相互理解をはぐくみ、事前に暴力を防ぐために使われています。

最初に音楽が利用されるにようになったのは「砲弾ショック、戦闘疲弊、戦闘ストレス」への対応としてですが、すぐにそれは戦争に関連したトラウマに悩む市民にも効果があることがわかりました。過剰な執着、おねしょ、寡黙、表現の困難、病的な攻撃性をもった子どもたちが、ことのほか音楽のちからを借りて癒される見込みがありました。青年と成人のトラウマ生存者のどちらもが、アルコールや麻薬などの濫用、社会制度に対する不信感、フラッシュバック、自殺願望、反社会的行動などの問題を起こす可能性があり、また一般的に言って、あらゆる年代の帰還兵と市民が典型的に、睡眠障害、体の痛み、不安症、ひきこもり、孤独感などに苛まれていますが、そこでも音楽は利用されるようになりました。

今世紀に入って、戦争の性質は大幅に変化しています。第一次世界大戦で殺された人のうち85%は兵士でした。一方、今日、戦争犠牲者の90%が罪のない一般市民、主に女性や子供です。たとえば、ごく最近、ボスニアとルワンダでは、市民が「民族粛清」の目的で大量虐殺や人質の標的に選ばれることが多くなりました。そして、一連の戦争における暴力行為は、時間的に見てもずっと長く尾を引くようになりました。

何年も引き続く葛藤、苦悩、苦痛、飢餓、栄養失調のポストトラウマのストレスに対して人々を助けるために、音楽によるヒーリングの必要性が増しています。
音楽は、感情や恐れを表現しても安全に感じられる環境を提供してくれます。やすらぎは交感することにあり、それによって人は往々にして押し込められてしまう自分への気づきを得るのです。

このような認識と承認のレベルがあるとき、共通の体験をとおして同士的な愛が育まれます。
トラウマは破壊や暴力をもたらしますが、ヒーリングミュージックはその創造性と親しみを通じて正反対にはたらきます。音楽は表現を奨励しますが、暴力はそれを抑圧します。音楽は飢餓、死、破壊の時代に語られることのないものを表現し、どうにかして人が過去を忘れ、前進することを可能にします。音楽にはトラウマやそれがもたらした障壁を超える可能があるのです。

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